ボツリヌス外来について
いちかわ内科脳神経内科では、眼瞼・顔面痙攣の方に対して、痙攣ボツリヌス毒素療法を行っています。眼瞼・顔面痙攣では、自分の意志に関係なく顔の片側の筋肉がピクピクし、目のまわりや口・ほお・あごの筋肉が動いてしまうため、患者様にとって非常に不愉快なもので、美容上の問題もあります。
ボツリヌス毒素療法では、ボツリヌス菌が産生する毒素を抽出した成分を(筋肉)注射により体内に注入することで、痙攣を改善するというものです。毒素はその名の通り毒性が高いものではありますが、そこから弱毒性の成分のみを抽出しています。同成分には、筋肉のあちこちに広がっている神経の働きを抑制する働きがあり、これを利用して痙攣の状態を和らげるようにします。注射は、痙攣している部分に向けて直接注射します。
なお、1回の注射で効果が持続する期間はそれほど長くありません。そのため治療を続ける場合は年に数回受ける必要があり、その持続期間については個人差があります。副作用につきましては、注射部位に痛み、赤みや腫れが見られることがあります。なお、治療については、保険が適用されます。