脳神経内科について
いちかわ内科脳神経内科では、日本神経学会が認定する神経内科指導医・専門医である院長が診療を行います。
脳神経内科が専門とする疾患は、頭痛、めまい、物忘れ、手足のしびれなど、高齢化社会である現代において患者数の増加が社会問題となっているような疾患です。いちかわ内科脳神経内科は、このような医療情勢の中で、地域の方々の健康と笑顔を支えるクリニックを目指していきたいと考えています。
脳神経内科では、脳や脊髄で構成されている中枢神経と、それ以外の末梢神経およびその付属器官(血管、骨、筋肉など)を含めた神経系全般の疾患についての診療を行います。
脳神経内科の診療では、最初に詳細な神経学的診察を行い、神経の症状から病変の場所を考え、その後CTや神経伝導検査などの検査を行い、診断の確認をします。神経伝導検査という検査は、手足の末梢の神経に直接電気を流して、神経の中を電気が正常に流れるかどうかを調べる検査です。末梢神経は直径が1mmの1/100程度と非常に細いため、通常、CTやMRIでは見ることができません。「しびれ症状はあるが、CTやMRIでは異常ない」と言われている方にご提案させていただきます。
こんな症状はご相談ください
- 頭痛(慢性的)
- めまい
- 失神
- 痙攣(けいれん)
- 意識障害
- もの忘れ
- 歩行障害
- 四肢(手足)の運動麻痺・萎縮
- ふるえ
- しびれ
- 手足や体が勝手に動いてしまう(不随意運動)
- ものが二重に見える(複視)
- 言葉が話しにくい
- 耳鳴り
- 聴力障害
- 排尿障害 など
脳神経内科の主な対象疾患
脳卒中(脳出血、脳梗塞)、頭痛(片頭痛、緊張型頭痛など)、てんかん、神経感染症(髄膜炎・脳炎・脊髄炎)、末梢神経障害、認知症、神経難病(パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多発性硬化症 など)
頭痛は、国民の4人に1人が頭痛持ちである、という統計があります。この中には脳外科が専門とする、クモ膜下出血や脳腫瘍といった重篤な疾患もありますが、頭痛の多く(約8割程)は緊張型頭痛や片頭痛といった、脳神経内科が専門とする一般的な頭痛です。当クリニックでは、CTや詳細な神経診察を行い、より専門的な治療を行います。
めまいも多くの方が経験する症状の一つです。めまいの原因の一番多いものは、耳の奥にある半規管という体のバランスを司る器官に耳石という小さな石が入り込んで生じる良性発作性頭位めまいという耳鼻科の疾患です。このため、めまいの治療は、多くは耳鼻科的な見方で行われています。しかし、めまいは、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍といった重篤な脳の疾患によって症状が出ることも少なくありません。院長は、日本めまい平衡医学会が認定するめまい相談医です。耳鼻科とは違った、脳神経内科的な見方でめまいの診断、治療を行います。
認知症は、脳神経内科が専門とする疾患です。「認知症 = アルツハイマー = 治らない」という図式を思い描き、治療をはじめからあきらめている方も多いように思います。アルツハイマー型認知症は認知症の約半分を占める重要な疾患ですが、逆に残りの約半分はアルツハイマー型認知症ではない認知症です。その中には、慢性硬膜下血腫、ビタミン欠乏、甲状腺機能異常、神経梅毒といった感染症、などによる「治療可能な認知症」も含まれています。いちかわ内科脳神経内科では、心理検査で認知症の有無を判断するだけでなく、頭のCTと血液検査も行い、「治療可能な認知症」を見落とすことがないようにしています。院長は千葉県医師会の認定する認知症サポート医ですので、根治治療の難しいアルツハイマー型認知症などを診断された方についても、症状を緩和させる治療薬を処方するだけでなく、公的な福祉サービスの導入を提案し、家族の方の負担を減らす方法を一緒に考えていきます。